ブランドを立ち上げるぞ!商標登録体験記④~出願編(その2)~ 

商標登録関係

ブランドを立ち上げることにした筆者は、弁理士に頼らずに自力で特許庁に商標登録することを目指します。

 

いよいよ、出願編(その2)です。前回の出願編(その1)では、「インターネット出願ソフト」の使用準備を整えました。今回は、出願料の納付から、出願手続きを完了させるところまでを記します。

 

⑥出願料を納付する

前述のとおり、筆者は『予納』により出願料を納付することにしました。

特に理由はなく、特許庁HPの納付方法で、一番上にリストアップされていたからです(笑)

皆さんはよく考えて納付方法を選んで下さい。予納よりクレカ払いのほうがいいかも。。。

特許庁によると、『予納』の場合、手順は次の3ステップのようです。

  1. 予納台帳番号取得
  2. 『予納書』提出
  3. 申請書類の作成

手順1.予納台帳番号を取得

予納の場合、『予納台帳番号』というものが必要です。

『予納台帳番号』は、「インターネット出願ソフト」上で簡単に取得できるのですが、取得のチャンスは申請人利用登録のときの1回だけ。このチャンスをうっかり逃してしまった筆者。

さあどうしようか・・・と特許庁のHPを見ると、

1.予納台帳番号取得
予納台帳番号は1名に1番号付与しています。既にお持ちの方が再度取得することはできません。

(1)インターネット出願ソフトでの取得

インターネット出願ソフトで初回の申請人利用登録時に予納台帳番号を取得します。※取得できるのは、初回のみです。

(2)書面手続きでの取得

特許庁へ『予納届』を提出すると、7日から10日程度で「予納台帳番号通知」が送付されます。


引用元:予納(オンライン)|特許庁

なるほど、”書面手続き”なるものがある様子。これでやるしかない。

それにしても、システム上で取得できるチャンスが初回の一度キリなのが、全然意味わかんないですね(笑)いつでも取得できるようにしたらいいのに・・・

愚痴ってても仕方ないので、書面手続きのため、『予納届』を作成します。
『予納届』の様式は特許庁HPからダウンロードできます。

シンプルですね。識別番号もすでに取得済みですし。すぐに完成。

これを郵送するわけですが、ついでに後述の『納付書交付請求書』も一緒に郵送しました。

手順2.『予納書』提出

筆者の場合は、『現金振込による予納』を行うことにしたので、振り込みに必要な『納付書』を特許庁から送ってもらわないといけません。

『納付書』を送ってもらうためには、『納付書交付請求書』を郵送しなければなりません。

『納付書交付請求書』の様式も、特許庁HPからダウンロードできます。

納付書の請求枚数は「2枚」にしておきます。出願手数料と、登録手数料の2回必要でしょうから。

これを、前述の『予納届』と一緒に郵送したところ、10日ほどで『予納台帳番号通知』と『納付書』が届きました。

予納台帳番号通知
納付書

納付書は、記載例が同封されていたので、記載方法がわかりやすかったです。
太枠の3か所(年度、四法と手続種別、納付金額)だけを記載すればOK。
予納の場合は、
四法・・・5
手続種別・・・060

を記載します。

金額ですが、今回は出願料だけなので、3,400円+区分数×8,600円。
筆者の区分数は1つなので、12,000円です。

年度の記載が抜けていますが、このあと郵便局の窓口で記載しました。

これを郵便局の窓口に持っていき、振込完了しました。

続いて、『予納書』を作成します。

『予納書』を特許庁へ郵送することで、先ほど振り込んだお金が予納台帳に入金される、という仕組みのようです。

予納書本体は、特許庁HPから様式をダウンロードしてサクッと作成。

これに、添付書類として、「納付済証」を添付します。

先ほど振り込みに使った納付書は4枚組の複写式になっているのですが、1番下の紙が、『納付済証(特許庁提出用)』です。筆者は、この納付済証を、適当なA4紙にノリで張り付けて、予納書に添付する形にしました。

これを特許庁へ郵送します。切手代84円也。

この後、特許庁が予納書を確認次第、予納台帳に12,000円が振り込まれる、という流れのようです。

ふー。。。この「予納方式」、結構大変というか、正直めんどくさいですね。

なんで12,000円振り込んだ後、わざわざ予納書を送らないと、予納台帳に残高に反映されないんでしょうか?郵便局の窓口で12,000円払ったとき、私は一体どこへお金を振り込んだことになってるんですかね?
というか、予納台帳を介してお金をやり取りする意味が不明だな。。。直接特許庁の口座に振り込めばいいだけなのでは?・・・そうか!それなら初めから銀行振込とかクレカ払いにすれば良かった(笑)

となると、予納のメリットって一体何なのでしょう?

予納(オンライン)

納付すべき手数料の予納の後に行われる個々の手続に係る特許料等又は手数料の相当額をあらかじめ予納し、手続きごとに必要な手数料を予納額から充てることにより納付する方法です。

引用元:予納(オンライン) | 経済産業省 特許庁 (jpo.go.jp)

なるほど、、あらかじめ、必要になるであろう金額をガバッとまとめて予納台帳に入れておけば、あとは手続き毎に必要な各手数料が予納台帳から引き落とされる、というやり方ができるというわけですね。つまり、手続き毎にイチイチ金額を納付する必要がなくなる、それがメリットであるということ。

ふむふむ。。。となると、筆者は出願料の12,000円だけでなく、登録料の32,900円も合わせて予納しておけば良かったわけか。

でも、その場合、もしも予納台帳の金額が最終的に余ったらどうするの?って話ですよね。きっと、払い戻しができるんでしょうけど、絶対面倒くさそうです。

というわけで、筆者は次回から、電子系の納付をすることにします。(クレカ払いでやってみようかと思っております。)

手順3.出願書類を作成する

いよいよ、本題の出願書類の作成に入ります。

特許庁の動画STEP3に従い、ひな型から作成してみることにします。

電子出願ソフトサポートサイトにアクセスし、ひな型をダウンロード&インストールします。

インストールすると、フォルダの中はこんな感じになっています。

「出願」フォルダをクリックします。(動画では、「ひな型一覧.htm」をクリックしていますが、そのまま編集作業へとスムーズに移れないので、始めから元ファイルにアクセスするほうが簡単。)

「出願」フォルダ内を探すと、、、なんかいっぱいファイルがありますね。

この中の「商標願」をクリックして編集します。出願料の納付方法によってひな形が分かれているので、該当するものを選ぶみたいですが、筆者は「予納」の「銀行振込」なので、「商標願(予納)」を選択。

編集の方法ですが、このファイルは「html」形式なので、普通にダブルクリックするとブラウザソフトが立ち上がってしまい、編集できません。右クリックして、使用したいソフトで開いて編集しましょう。

編集に使うソフトは、筆者はマイクロソフトのWordがありましたので、それを使いました。ただし!Wordを使う場合は、編集前に必ずこのページ(Wordでの書類作成|電子出願ソフトサポートサイト)を読んでください。色々注意点があるようです。特に、図面の貼り付けに関しては要注意。通常の貼り付け方法はNGです。

Wordを持っていない方は、その他のテキストエディタを使う方法もあるようですが、画像の挿入がやっかいですので、電子出願ソフトサポートサイト さくっと書類作成 (jpo.go.jp)を使って書類を作成する方法をお勧めします。というか、全員これ使ったほうがいいかもしれないですね。Wordを使うにしても注意点が多いですし。

提出書類の作成のため、参考にした特許庁のリンクを貼っておきます。
商標登録出願書類の書き方ガイド|独立行政法人工業所有権情報・研修館
出願の手続 | 経済産業省 特許庁 (jpo.go.jp)※『第五章 商標登録出願の手続』
※リンク1番目が簡潔でおススメ。リンク2番目の手引きは、文字が多くて読みづらいです。

書類作成する上で特に注意すべきは、やはり『商品・サービス』の指定でしょうか。こんな便利ツールもありますので、是非使ってみてください。商品・役務サポートツール|特許庁

なお、提出書類における形式的な入力ミス(入力文字数がどうとか。)は、あまり心配しなくても大丈夫です。この後、ソフトに読み込ませた際に、ダメな箇所があれば指摘してくれます。それに、特許庁へ送信する前に、送信内容を最終確認できるステップもありますから。

なんとか提出書類が出来上がったので、次のステップへ。

⑦出願書類を提出する

いよいよ出願が近づいてきました。

例の特許庁の動画の「STEP4」に従い、提出用書類をソフトに読み込ませます。

動画の指示どおり、先ほど作成した出願用データ(htmlファイル)を読み込ませると・・・
あれ?エラーが出ました。

どこに問題があったんでしょうか?「入力チェック結果表示」をクリックしてみると、

このエラー画面、無駄な情報が多くてすごく見づらい!
ですが、3分ぐらいしてようやく解読できました。

・エラーが1件(整理番号の桁数がおかしい)
・警告が1件(画像がフルカラー?になっているから、白黒に修正しといたよ。確認してね。)

では、『エラー』のほうの詳細を見てみます。

整理番号って10桁以内だったんですか!そんなの初めて聞いたような(笑)
いや、よく見ると書き方ガイドに書いてましたね。。

筆者の整理番号を数えたら11桁ありましたので、サクッと1桁削りました。

続いて『警告』のほう。むしろこっちのほうが気になっています。
警告の詳細を確認すると、

なるほど。筆者はPNGファイルを商標に使ったのですが、PNGファイルは白黒じゃないといけないのですね(それも初めて聞いたぜ・・・)。

出願ソフトのほうで勝手に白黒に修正してくれたみたいなので、”それで問題なければ”そのまま出願してよいそうです。

「こういう場合って、大概問題あるんだよな。」と思いつつ、特許庁に送信するデータの最終確認画面を印刷して確認したところ、筆者の場合、特に問題なく修正されていました。

ふと、ここで1つ疑問が。「フルカラーの商標を取得したいときはどうするの?

その場合は、JPEGを使えばよいみたいです↓↓↓

引用元:イメージファイルの規定|特許庁

商標の場合、フルカラーが許されるのは、JPEGだけみたいです。

さて、エラーは解消したし、警告も問題ないことが確認できたので、いよいよ出願です。

動画のとおり「オンライン出願」ボタンをポチっとクリックすると・・・

出願完了!

無事に受領書が発行されました。

はー疲れた。。。初めてのことだらけなので、骨が折れます。
こりゃーお金に余裕があるなら、弁理士さんに頼んでもいいですね。
弁理士費用の相場は、少し調べてみましたが、ざっくり数万円~十数万円ってところみたいです。
1次審査ですんなりいかなかったり、早期審査等の追加手続きが発生すれば、当然費用は高くなりそうです。

商標登録出願、いい勉強になりましたし、なかなか楽しかったですよ!
自分でやったからこそ、達成感もひとしおですね。
もちろん、まだ出願しただけなので、ここからどうなるかわかりませんが。

さあ、あとは数か月待つだけ・・・

いえ、もうひとつ作業がありました!
筆者の場合、すでに申請した商標を使っているので、『早期審査』制度を利用できる可能性があります。

次回の体験記⑤では、この『早期審査』の申請について記したいと思います。

体験記④はここまで。

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